腹膜透析(CAPD)とは
腹膜透析はPDあるいはCAPD療法といわれており、腹膜を使って透析を行う方法です。
Continuous:連続
毎日行います。
Ambulatory:歩行可・携帯・携行
バッグ交換時以外は自由に活動できます。
Peritoneal:腹膜
お腹の内臓を包み、支えるための膜状の組織です。
Dialysis:透析
血液中の老廃物や余分な水分を取り除く治療法です。
という、単語の頭文字をとってCAPD(腹膜透析)といいます。
腹膜透析の方法
腹部にチューブを埋め込み、そこから透析液を入れ数時間貯めることにより、腹膜で透析をします。透析液の交換をバッグ交換といいます。
透析液を溜めている状態で自由に行動することができます。
腹膜透析のパターン
腹膜透析は1日4回のバッグ交換を行います。交換は自宅や職場などでも行うことができます。また、夜間寝ている時に機械でできるAPD療法があります。交換回数は、腎機能によっては減らすことができます。
腹膜透析のメリット・デメリット
- 患者さまの腎機能(老廃物排泄力・尿量)を長期に維持します。
一般的に血液透析では、一日毎に急激な透析を行うため、約半年で尿量が消失するといわれています。
一方、腹膜透析では、連続したゆるやかな透析を行い、腎障害物質を除去しますので、体への負担が軽く、比較的長期にわたり尿量は維持できます。
また、透析をしながら自由に行動することができ、尿素症による毒素を除去します。
- 自分の生活に合ったバッグ交換のパターンが選択できます。
- 在宅療法なので、入院しチューブを埋め込んだ後に、バッグ交換の方法などの専門的なトレーニングを受けます。
- 生体に適した透析液を用います。急激な変化がなく負担の少ない療法です。
- 感染の合併症が起こることがあります。