併用療法とは
腹膜透析(CAPD)と血液透析(HD)の療法を合わせて行う治療が、併用療法です。
腹膜透析の期間が長くなると、尿量が減少します。安定した除水を得るために、できるだけ飲水や塩分を制限し、高浸透圧液を使わないなど、長期に腹膜の機能を温存することと、残存腎機能の保持が重要です。
併用療法は
- 導入当初から腹膜劣化を防ぐ目的
- 週1回の腹膜休息による腹膜機能の回復・保全を期待
- 除水や溶質除去量を補う
- さまざまな合併症の予防
以上により、併用療法にはさまざまなメリットがあることがわかってきています。
この療法については、担当医に確認しましょう。
併用療法のパターン
血液透析は週1 回程度行います。腹膜透析は透析効率によって、週5~6日行います。腹膜透析をしない日は、腹膜の休息につながります。
併用療法のメリット・デメリット
- 腹膜透析と血液透析の両方の利点を活かすことができます。
- 腹膜透析の除去効率が低下した場合や残腎が低下した場合に、透析不足を補います。
- 腹膜透析に比べると病院へ通院する回数が多くなります。
- シャントと腹膜の両方の手術が必要です。