都心から電車でおよそ1時間。「高尾山」は、日本一登山客が多い山といわれています。圧倒的な人気を誇るその理由は、立地の良さと手軽さにあります。都心から電車一本でアクセスできる上、最寄駅から登山口までの距離が近く、登山コース（自由研究路）も初心者向けから難易度の高いものまで実にバラエティに富んでいます。

そもそも高尾山の歴史は、奈良時代の僧侶、行基が744年に開山し、高尾山薬王院を創建したことに端を発します。以後、長きにわたり山岳信仰の場として崇められるとともに、時の権力者や政府の手厚い保護によって植生が守られてきました。

冷温帯と暖温帯の境界に位置し、それぞれの気候区の生物が生育できることから、区域には数千百種の植物と四千種の昆虫が生息。今もなお、豊かな自然が育まれています。

体力に自信がなくても、途中までケーブルカーやリフトが利用できるので安心です。先人達が守り抜いたダイナミックな自然の中に、ふらりと出かけてみませんか。